026:『闇の中の黄金』半村良

闇の中の黄金 (角川文庫)

闇の中の黄金 (角川文庫)

 嘘部三部作「闇の中の系図」「闇の中の哄笑」の真ん中。「哄笑」を先に読んでしまったので。やっぱり好みでもある政治話の「哄笑」のが面白かったけど、歴史系であるこっちも意外と悪くなかった。嘘部シリーズであることを知って読んでいるからかも。
 邪馬台国の九州説がポイントなので、久し振りに「ヤマトトトヒモモソヒメ」という字を見る。こっちでは「ヤマトトトビモモソヒメ」で、内田康夫『箸墓幻想』を読んでた時点では「ヤマトトト/ヒモモソ/ヒメ」って切ってたけど、正しくは「ヤマト/トトビ/モモソ/ヒメ」という切り方をするらしい。
 日記検索したら松本清張『火神被殺』というのにも出てくるようで、漢字は「倭迹迹日百襲姫」。てか読んだの全然記憶にない。あと読み物としての日本書紀はアリだけど、歴史としてはどうなのか。
★★★☆☆