内田康夫美濃路殺人事件」美濃路殺人事件 (角川文庫)読了。三日くらい前に。読んだことあると思ってたら読んだことなかった。人に勧められたタイトルだったのか、似たタイトルが多いのか。
 それはさておき、浅見光彦は犯人を自殺によく追い込むのだけど、前々からこれはどうなのかと気になっていて。小さいころから浅見シリーズは割と読むことがあって、内容は覚えていないけど影響されてんのかも知れず、犯人に自殺を促す浅見はアリかしらと思いつつも?がつくわけで。人に言わせるとそれは「作者の独り善がり」ではないかということなんだけど。
 ここんとこ「大人になるということは、世の中で見たり聞いたりすることを『実感』することなのかしらん」などといった風味が漂っているので、その流れで行くと「殺人犯の自殺」なんてのは新聞やニュースで見聞きするもののさっぱりリアリティが無いので困った。困ったが話を進めてみる。
 今回は、「借金まみれの男が、保険金と持ち逃げした金品を得るため、自殺に見せ掛けた失踪をするが、同じく金に困っていた仲間に殺される」というのが大筋で、男・仲間ともども妻子あり家族関係良好。さあて。if「もしも父親が殺人犯だったら」。うわーやってほしい。