午前四時を過ぎてもまだ空は明るくならなくて、冬はこれからの数時間をとても寒く感じる。

 このごろは懐かしいことをよくわからない形で思い出すことが多い。たとえばそれは、好きだった人に砂糖をぶっかける夢であり。

 お茶を濁す会話にも飽きてきて、積極的な会話をしてみている。けれどお茶を濁すことに慣れてしまって、私的なことについてどこまで訊ねたものやら質問返しが未だ精一杯。

 新聞配達のバイク音が走っていった。