2004-07-06から1日間の記事一覧

さっきから向かいの席の男が涎を垂らしている。 二十三時。地下鉄の強い照明から影になって点々と顔が続いている。 携帯にいつのまにか届いていたメールを開いて閉じる。 『生きてるの?』 死んでいた方がむしろ『死んだよ』と送る気になるかもしれない。 吊…