ミキサーに水と金魚が入っている。スイッチを入れると金魚は粉々になる。
 デンマークの美術館でそんなことが行われて裁判になったため、先々月くらいに色んなニュースサイトで取り上げられた。日本人でもやった人がいる。最近になって探偵ファイルでも取り上げられて、でもなんか違うなーと思ったので書いてみる。
 私がミキサー金魚を初めて見たのは、映画『贅沢な骨』の広告だったと思う。その映画の場合は、あくまでミキサーは金魚鉢で、明るい青空に金魚が映えてキレイだったので携帯の待ち受けにしていたところ、人に見せたら不評だったのでやめた。
 で、作品の話。私はこれらの作品を良いと思っている。読んだ分しか作者の意図はわからないけど、芸術として他人に思考を促すようなものはアリなんじゃないかと。いわゆる芸術の一端は、『自分はこう思ってるんだ考えてるんだ』ってので、現代芸術と言われるものは、『あなたはどうですか』をより聞き易く加えているんじゃないかな。少なくとも『金魚ミキサーに入れちゃってる俺はカッコイイ』というパンキッシュなものではないと思う。
 鶏も犬も喰っちゃっていいし、動物虐待と言われることはしようとは思わないけど、他人に迷惑をかけなければ、やりたい人はやればいいと思う。ただ、『他人に迷惑かけてないからいいじゃーん』とはちょっと違うので宜しく。デンマークの方は美術館で、『THE LIFE』はサイトだけなんかな?見たくない人に無理矢理見せるのは迷惑ですが避けられる状況であれば良いかと。
 愛でたり慈しんだりという感情は大切です。だけど、それだけでは生きていけないってことを知るのも大切で。そんなこと言われなくてもわかってるよって、じゃあなんでつみれは喰えてミキサー金魚は『キモイ』の。

参照、人によってはグロ注意
ミキサーに金魚を入れて展示するのは虐待か?(海外ボツ!News)
THE LIFE(桑島秀樹
 勢いってこわいなあ。