まともに話すのは一年ぶりくらいの人と会ってきた。当初の予想通り、話したいことがたくさんあるのに近況報告に終始してしまった気がして悔しい。でも、知らない世界の話を聴けて、それはとても興味深いものだった。小さいころからバレエをやっている人の光りぐあいの話とか。これがオーラといふものか。話してる本人はそういう人に憧れに似た感情を抱いているようだったけれど、気付いてないだろうが違うふうにチカチカ光ってた。
 実のところ彼女と会うと、劣等感とがんばるぞ感みたいなのが出てくるので、これはたぶん有り難いこと。だからって、やっぱり進行方向はわからないのだけど。
 いいや。ちょっとくらい金粉こっちにも飛んできてるだろう。