二十四日、くらわんか花火を見に枚方へ行く。十二時に到着。今年で四回目だけれど、いつもの道で迷いつつ友に出会う。買い物をしてオウチへ。ご挨拶をしたり赤犬の耳を揉んだり赤犬の写真を見せてもらって犬の鼻は伸びることを確認したりメイクをしたり人のメイクしたり髪の毛をいじったりした。偉そうにポイントはどうだとか言いながら、自分は「あれーピカはメイクせんの?」とか聞かれたのでナチュラルメイクだと言い張る。
 午後三時頃に到着した友を迎えに行く。やはり道に迷っていた。今年は浴衣のトレードをしようということで、お気に入りの白地にオレンジの花を渡して藤色縦縞の大人っぽいのを借りる。ひとりは今年買ったものなので本人着用。引っ越した家のトイレに引っ越し業者が一番に入ったら悔しいという話。上げまで手伝ってもらったのでセルフ着付けの道は遠い。午後六時ごろ浴衣五人でぞろぞろと河原へ出立。
 花火は今年で最後かもしれなくて寂しい。なんだかウトウトしながら花火を見た。大きい線香花火みたいなのが好き。今年はオレンジ系が多用されていて、フィナーレは沢山の花火が次々にはじけてとても綺麗だった。河原には犬連れの人が多くて、トイプードルを初めて生で見た。あれはファスナーが腹についてると思う。そのころ赤犬は花火に怯えて、いつもの道ではなく方向のみの最短距離で家へとダッシュしていたらしい。
 暫く会っていない人はどうしているかという話をしながらオウチへ。おいしいゴハンをいただいたり、パパさん審判でUNOをするも自分が残ってしまって四十分近くゲームを終われず挙げ句に反則負けする。泥沼で焦るのはよくない。「COLOR OF LIFE」を持っていったらウケたので嬉しかったが、ママさんの「……いつもこういうの見てるの?」は否定してみた。ほんとは見てるが、「この短小!」「ガバガバ女房!」とかいうビデオを好んで見ているなんて言えやしない。片桐華子がアイドルに戻った夜。
 瞼の隙間を五ミリくらい残して、もそもそ喋ったりお風呂に入ったりする。麻呂眉in人ん家。喋りながら、ああこんな単純なことしか言えないなんてと思うが、結局は飛び出す言葉で他人から見た私は構成されているのかもしれない。墓穴掘って入って土かぶってる気分。かと言ってそう深くも考えていないのだけれど、もっと実用的表現力があってもいいかなと思っている内に眠りに落ちた午前四時。