「料理人」読了。意表を突く結末ではなかったので、じゃあこの展開はいったいなんだったのか考えてみる。結局コンラッドは人間だったわけで、だとしたら彼は人間としての一流っぷりを発揮したということか。それとも料理ではなく食事が好きだっただけか。人間離れした人間を描いたのではなくて、人間の本能にのみ特化して描いたのか。ヒル家の没落。料理に魅せられた人々。それにしても意識して常人でない風に描かれていたコンラッドが、とつぜん人間になるってのがいちばん腑に落ちない。
 うーん、だめ。眠たい。