017:『一千万人誘拐計画』西村京太郎

一千万人誘拐計画 (角川文庫)

一千万人誘拐計画 (角川文庫)

 一千万の東京都民を誘拐したと言う電話。今も平凡に歩いている人々を一体どう誘拐したというのか。不可能を可能とする犯人の狂気理論をどう破るか。
 西村京太郎といえば地図やら時刻表やらのイメージがあって、そうではない作品として薦められた短編集。五編中四編は十津川・徳大寺と有名キャラクターらしいが、何とも関係ない「受験地獄」という話の方がまだ好みに近い。受験日に遅刻したので爆破予告で開始を遅らせようと目論んだ一浪が地獄に堕ちる話。もっと短い方がキレがあって良かったかも。
★★☆☆☆
 どうでもいいけどアマゾンリンクの「発売日: 2000/00」って変。