2002/03
02  index  04


2002/03/31/sun
和菓子の先生がひょいひょいとやる様には桜餅は作れんだろ。
そういや白玉粉で作るニセモノ苺大福は良さげだったなあ。
どっちにしろ、ひょいひょいとはいかんだろが。
聞いた話、苺大福に使う苺のヘタは切り落としちゃダメなんだと。
丁寧に葉っぱだけ取って、水分が出ないようにするんだと。
もやしのしっぽのようだな。

花見という名の迷子になってきた。
何枚か写真も撮って。

演劇家族 『mal du siecle』 みてきた。
これに限らず、ちょっと前と最近とじゃ、自分の感じ方が違う。
それがよく整理出来ない。

久しぶりに会った友達と、これでもかって程ぎこちなくてびっくりした。

2002/03/30/sat
ハンドクリームの蓋をくるくるっと回してぱこっと開けたら、
白いヘビが容器の形に合わせてくるくるっと丸まって入っていた。
近視のわたしから見ると、一瞬クリームに見える白さだった。
白ヘビはちらりと目を上げると、ため息がちに言った。
『すべすべしたいのか』
『おうよ』
『ふうん、がさがさしてる様には見えんがな』
『冬は粉がね』
『『冬は粉がね』か。あのなあ、そういうことは家事でもしてから言え』
『家事ねえ。したした、洗濯』
『洗濯っておま、ボタン押す行為を家事の様に言うか』
『見たな』
白ヘビが、かくんと頷いたので、
しぶしぶ台所へ向かうと、わたしは皿を洗った。
横へ戻ると、また白ヘビがため息がちに言った。
『おま、皿一枚洗うて家事かい』
『家事家事。』
今度は無理にでもクリームを塗ってやろうと手を伸ばすと、
白ヘビのしっぽに、ぱちん、とはたかれた。
『冬はウロコがな』
そう言うと器用に蓋を拾い上げて、白ヘビは中から蓋をした。

2002/03/29/fri
弟の教科書を読んでみたりして。
ミヒャエル・エンデ『考えさせられるふたつの答え』というのの中に、
インディオ達のエピソードがあって、結構面白かった。
明日になったら、そうは思ってないかも知れないけど、
外的時間と内的時間のずれを自分と照らし合わせてみたり。
都合良く考えるのは楽だけど、
解決できるか分からない疑問を持つのは面倒臭い。
断言しなくていいとこは保留保留。

がっかりされても仕方がないかもしれないこと。
おんなじなら割り切るからな。

2002/03/28/thu
予定通りに事(内容ではなく行動)が進まないと苛々して、
多分、気を使う度合いがもう少し多ければ良かったのだけど。
上手く行かないときは、そういうときなんだと思う。
要領は悪くても運は良いのだ。
運とはつまり考え方なのだ。
のだのだ。
のだ。

母親が音読する田辺聖子『楽老抄』の発音にケチを付けながら。
文字になった関西弁はイマイチ読み難いので田辺聖子は敬遠してたけど、
内容を聴いていると、好いかも知れないなあとか。
ついでに、私は言葉をもっと知ろうかなあとか。

『得ないと捨てられない』を学習する頃には、
寝たきりになってるんではなかろうか。
なんかそんな気がする。
いや、そんな。

2002/03/27/wed
小狡い割に要領が悪く、
滅多に怒ることはないが雨が降ると不機嫌で、
説得力はあるが内容は嘘ばかりの、
生温い生き物。
さんびゃくえん。

真実を述べずして事実を並べれば御家庭でマインドコントロール

通販大好き可憐なあの子、アブトロニックが透けている。

のび太の担任の先生の名字は『先生』だった。

犬と猫の名称を逆に教える親。

ジャガ芋の澱粉を採ろうとしてスライス、サラダのキュウリをすり下ろし。

仲本工事、バク宙が出来る内は現役。

2002/03/25/mon
『あたしはこうなんだー(↓)』とか『これってすばらしー(↑)』とか、
そういうのの極な感じがあんまりしなくて。
それがどういうことかはわかってるつもりだけど。

2002/03/24/sun
朝一の花粉にティッシュ何枚も消費してた頃に比べると、
最近は花粉花粉してなさげで、
お鼻の方の荒れ具合もやや落ち着きを見せ。
ああ、こんなことを言っているとまた花粉に襲われそうだけど。

そういえば随分前、医者様に聞いたことに依ると、
『鼻水ってのは正に水分なので、
水分摂取を控えると鼻水も減る』んだそう。

井上ひさし『東京セブンローズ』拉致されて読めん。
家族が多いと図書の行方が分からんで不便だに。
だにだに。
だに。

2002/03/22/fri
久しぶりに何日か連続で椅子に座ったまま寝てみたところ、
殆ど熟睡出来んわ、疲れ翌日に持ち越すわでヘロ。
去年の今くらい迄はよく椅子で寝てたから、
いや、鈍感であった。
もうちょっと割ったり切ったり上手になろうな。

↓実はこの日まで西暦を間違えている。オバカQ。

2001/03/20/wed
このごろは初めてのことばかりでテンテコ舞々。
証明写真を御家庭で作るのはどうかと言われた為、
去年の夏に撮った証明写真を3度目の流用。

爪楊枝の持つ方、折って、箸置きならぬツマ置きにする用だったとは。

晴れた環状線で、許容とか人間地味ていることとかの妄想。

そのうちいつかインド行ってみたいと言ってみたところ、
バクテリアだのコレラだのの話をされ、
延長でアメリカだの核兵器だのの話になり。

2001/03/16/sat
朝一の花粉は酷い。
ティッシュ一箱くらい三日で使い切れそうな計算。
花粉症のお陰で、眼球にも皮があることを確認。
目頭側の白目を爪の先で黒目側に軽く押すと皺が寄る。
こんなこと発見しても。

2001/03/15/fri
ふかふか、こんなのをもらいました。
ふかふかほかほか。
初めて行った土地で。
そこで知り合った、志望校に合格した子の
にこにこへらへら顔を見ながら
ちゃんこ鍋と越野寒梅。
私の想像したところは正にふかふかほかほかでした。
空気とかほっぺたとかお腹の中とかが。
どうもありがとう。

2001/03/14/thu
落下しながら空気を蹴って。
地面に叩き付けられる瞬間を想像するのは恐くて、
真っ直ぐに落ちていく自信がない。
アスファルトはきっと雨を弾いて終う。

2001/03/13/wed
詰まらない部分を詰めようとして暴れてみる。
じたばた。

2001/03/11/mon
なんかここ最近のこととか。

姉2号にリクエストしてたヨーグルトシフォンケーキを焼いてもらう。
レモンも入っていて美味しい。
シフォンケーキの膨らみ方は魔術的で、
だけど『台所は科学』なのだねえと思う。

自転車中、車に乗った初老の紳士に道を譲ってもらう。
なぜ紳士なのかと言えば、
フロントガラス越しに手を『どうぞ』としていたから。

本とか。
・『芸術新潮 2001年7月号』
――からくり人形の特集とか。産婦人形と胎児模型にオノノキ。
中島らも 『寝ずの番』
――短編集。『仔羊ドリー』の落ちで一瞬爆笑。何故こんなところで。
原田宗典 『幸福らしきもの』
――2回目。さっき、『ふかふかぽかぽかの幸福』を見つける。
村上春樹回転木馬のデッド・ヒート

で、『ふかふかぽかぽかの幸福』というのはですな、
さっきお風呂上がりにそういう感じだったんですけども、
他にも、機嫌のいい微熱・こたつで寝る瞬間・暖かい部屋での寝起き
なんかが挙げられるかと思います。ふかふかで、ぽかぽか。
自分でやるのもなかなか良いのですが、他人のを見るのもまた良し。

感想・連想・ふかふか、お待ちしてます。

2001/03/08/fri
鍋の材料を買いに行くと言うので、ついて行ってみた。
鍋もあれだな、そろそろお終いの季節なんだよな。一般的には。
家は鍋の季節などないのさ。夏も食べた記憶があるさ。いいさ。
白菜は葉っぱの方が好きさ。豆腐を箸で取ろうとすると成功は三割さ。
と、そんなことを考えながら、ついて行く。
仲間内で鍋るので、肉とか魚とかが要るらしい。
どんなものが良いかと訊かれて、イカホタルイカをセットで推奨。
鍋にホタルイカを20杯も入れたら、それはそれは面白そうである。
親玉の普通のイカが真ん中にぷかーと浮かんでいるのもまたよろしい。
一生懸命考えただに即却下され悔しい思いをした。
そういえばイカは、肉でも魚でもなかった。

今日はまた、本がいっぱい読める日で。
板東寛司 『猫の手』
――猫の肉球ゥゥとか、ほいっとした手とか足とかの写真集。悦れる。
・『藤子・F・不二雄SF短編集PERFECT版』6、7巻
・池田 香代子、C.D・ラミス 『世界がもし100人の村だったら
井上ひさし 『東京セブンローズ』
・日本美女選別家協会 『美』

2001/03/07/thu
クローンとか脳移植とか、地球サイズで駄目だとしたらなんでかしら、
と考えてはみるものの、気が付くと行き詰まり。
近似した生命体しかいない種ばかりになるのかならないのか。
なるんだったら病気なんかが発生しちゃうと本当に絶滅するのか。
神懸かりな可能性も嘘じゃなくなってる今日この頃、
ちょっとした嘘も神懸かりな可能性を足下に見つけるばかり。

2001/03/06/wed
取り敢えず悪循環期なんだよなと言ってみる

字余り過ぎ。

そういえば前に読んだ東洋大学の『現代学生百人一首』は結構面白かった。

2001/03/05/tue
予定大変更でへっぽこへっぽこ。
ああなんかもうどうしよう。
うう。

【メモ】
伊奈かっぺい

2001/03/04/mon
NHKでやっていたバレエを見ながら、
『うったったーうったったーくるくるくる』
と口ずさみ、キメのポーズと、
『車を売るなら、ユーポス
がビシッと揃って嬉しいなんて。

2001/03/03/sun
スルメを食していた時。
猫がへてへてと近づいてきて、
鼻先でスルメを突っついたり囓ってみたり。
あ、こいつ人のスルメを、と思いながら、
そういや猫ってスルメ食べるとハゲるんやったっけ、
と千切って与えてみる。
猫は、え、いいの、と上目遣いでこっちを見てから、
ほな、とくわえて後ろを向き。
猫のなで肩越しに覗いてみると、
臼歯が無い為、二、三回あぐあぐとした後、
あたしこんなのに興味ないわよ、と去った。

猫といえば、居心地のいいところを見つけるのが上手い。
テレビの上、机の下、暑い日は廊下でふてんとしている。
床に置いたランドセルの中に入り込んでいたこともあった。
理解出来ないのは、本の上に乗ること。
本を真剣に読めば読んでいるほど、
てけてけとやって来て、上に乗られる確率が高い。
謎解きの瞬間、視界がふさふさしてくる。
こちらも気分を害されて、半ば強制的に本から落とすが、
そんなことを何度も繰り返すくらい乗ってくる。
思うに、何かしら意識を集中させると、
対象にエネルギーが発生するのかも知れない。
そんなに居心地のいいのなら是非感じたいものだが、
人間がやると居心地はむしろ悪くなりそうである。

2001/03/02/sat
筒井康隆の戯曲『将軍が目覚めた時』を読んだり。
で、今、ブラック・ジョークとか差別語とか考えてたら、
中島らもが読みたくなった。
最近、前に読んだことがあって、また読みたい本がいっぱいで。

久々に聴く音楽があって。懐かしいなあ。
日本語はメロディーに乗りにくい言葉らしい。
良くも悪くも日本で生産される音の時点でJ-pop。
コピーのコピーのコピーで異文化コミュニケイションなんなら、
別にそれでもいんでないかな。
『ちびくろさんぽ』じゃないけど、要点が違う気がする。
本物かどうか新しいかどうかなんて主観の問題で。
インスタント・コーヒーを美味しく飲める私が言うことではないか。

【メモ】
・グレゴワール・ソロタレフ 『オオカミクン』
・エルサ・ベスコフ 『ラッセのにわで』

2001/03/01/fri
三月かな三月かな。
アアモウ花粉が飛び散りまくりです。
なんと言うかこう、目頭目頭・眉間・鼻の奥がぼんやり。
氷嚢ってんですか、あれを真ん中あたりに置くんですな。
『花粉症用冷えピタ』なんかが存在すると、非常にありがたいのだけど。

そういえば。
落花生を割るのがとても上手いひとがいて。
『なんでそんなに上手なんですか』って訊いたら、
『ファスナーがあるんですよ』って言うから、探してみた。
落花生のチェック模様、よく見ると、一本真っ直ぐな線が走ってる。
これが、落花生のファスナー。
尖っている方からそこにツメをあてて開くと、パックリ。

そーぉだったらいぃのになぁ。そーぉだったら(トントン)いぃのになぁ。
ピーナッツ食べるより、割る方が好き。


02  index  04