井上靖蒼き狼』を読んでいます。
 映画化されるという話を聞いていたのと、井上靖原作の映画『おろしや国酔夢譚』が面白かったのとで借りてみました。が、借りてから知ったのですけれど、チンギスカンとか興味ないよ。地理わかんねえよ。
 そういうわけで、同じく日曜日に借りた本二冊は既に読み終わっているのに、こいつだけがチンギス・ハンまだ子供の時代だったりするのです。うぇー。

 そういえば、小さいころ友達の家で、『ジンギス汗』とかいう背表紙の本を発見し、ジンギス・カンは聞いたことあるけど、ジンギスアセ?なにアセって?と思ったものです。今日まで殊更興味を持つことなく過ごしてきたのですが、『蒼き狼』にて、『汗』はカンで、主権者の意であることが分かりました。はははん。

 最近は、向田邦子『無名仮名人名簿』・幸田文『雀の手帖』(軽めのエッセイ)、寺山修司『青少年のための自殺学入門』(詩と、若い劇団員の話と文通が面白かった)、新井素子ひとめあなたに……』(二回目、前より興味深く取り組めた)、原田宗典『十九、二十』(二回目、こんなに重かったっけ)といった風。
 ムフゥ。
 ストックの方は、かんべむさし『むさし片眼鏡』、中坊公平・錦織淳『改めるべきは誰か』、井上ひさし大江健三郎筒井康隆ユートピア探し 物語探し』の三冊。筒井康隆『虚航船団』は結局文房具の章までしか読めず、またの機会に読みなおしたい。

 欲しがらなかったのは、それが退屈を握り潰す為にしか使えないからなのだと、そしてそれさえも退屈なのだということを未だ言っていない。
 面倒だ、面倒だ。