このごろ、「褒められたい」「認められたい」ということを具体的に意識している気がする。
 小さいころ原田宗典のエッセイで「ぼくは褒められたいから本を書いているのだ」みたいな話があって、この人はなんて格好悪いことを言えるのだろうと、原田宗典の話では他にもっと、いわゆる「格好悪い」ことがあったのに、一番印象に残っている。
 「褒められたい」「認められたい」気持ちを、なぜ「格好悪い」と思っているのか。良い子はそういうことを思わないで褒められたり認められたりする事を実行できる、と思っているからだと推測する。
 頭が悪かったり、バカだったりダサかったり、良い子でないこと格好悪いこと、人目を必要以上に気にすること。昔から傍目にはわかっていただろうけど自分で気付きはじめたのはここ数年。そしてそれでも褒められ認められたいのです。たぶん。
 「ほなもっと褒められたり認められたりするように努力せえよ」と言うのはまた別のお話。
 と、まとめられるようになったのも最近だ。もうあれよ、「死ぬよりマシ」が普通の人なりに身に付いてきたかな。